宮城県女川町の災害廃棄物処理支援について
多摩ニュータウン環境組合における災害廃棄物の処理支援(921.19t)に対するご理解、ご協力ありがとうございます。
おかげさまで、平成25年3月15日をもちまして、宮城県女川町の災害廃棄物の処理支援を終了しました。
平成23年11月に東京都市長会、特別区長会、宮城県女川町、東京都及び宮城県は、現地からの要請を受け、宮城県女川町の災害廃棄物について、都内の清掃工場で円滑に処理できるよう相互に協力する基本合意を締結しました。このことに基づき、多摩清掃工場では、被災地の一日も早い復旧・復興のために、安全性の確保を第一に、7月11日から次のとおり災害廃棄物の処理支援を開始しました。
処理支援対象廃棄物
宮城県女川町の主に津波被害によってもたらされた木くず等の可燃性廃棄物です。
安全性の確認
対象廃棄物は現地で選別され、搬入前に公益財団法人東京都環境公社が各選別工程の空間放射線量率を測定し、安全性を確認しています。当工場においても、搬入時に車両や敷地境界、周辺大気でも空間放射線量率を測定し、さらに、処理後の排ガスや灰等の放射能濃度の測定について、通常よりも測定回数を増やすなどの対応を行い、安全性の確保を第一に処理を進めます。測定結果については、速やかにホームページで公表します。
(測定結果等については、こちらからご確認ください)
処理支援期間
平成24年7月11日から平成25年3月末日まで(土・日・祝日の搬入はありません)
処理支援予定量
上記期間中に3,980トン以内を予定しています。通常のごみ処理に支障をきたさない量を設定しました。
災害廃棄物の処理方法
災害廃棄物は、密封された専用コンテナにより当工場に搬入されます。可燃ごみ処理施設のプラットホーム内で開封されて、ごみピットに投入された後、通常の可燃ごみと混合して、混合比率10%以下で焼却します。
焼却灰の搬出先
通常の可燃ごみと同様に、日の出町の皆様にもご理解を得て、多摩地域25市1町で構成する「東京たま広域資源循環組合」のエコセメント化施設へ搬出します。
処理支援月 | 処理支援 予定量(t) |
実際の 搬入量(t) |
処理支援 コンテナ数(台) |
遮蔽線量率 (μSv/h) |
空間放射線量率 (μSv/h) |
7月 | 140 | 132.86 | 35 | 0.000 ~0.002 |
0.08~0.09 |
8月 | 224 | 214.96 | 56 | 0.000 ~0.003 |
0.08~0.09 |
9月 | 260 | 248.00 | 65 | 0.000 ~0.003 |
0.08~0.10 |
12月 | 264 | 252.97 | 66 | 0.000 ~0.003 |
0.08~0.10 |
3月 | 80 | 72.40 | 18 | 0.000 ~0.002 |
0.08~0.09 |
7・8・9・12 3月小計 |
968 | 921.19 (240台) |
240 | ― | ― |
※上表中の線量率は、宮城県女川町でのコンテナ積み込み時の測定結果です。
多摩清掃工場では10月の上旬に、DCS(分散型計算機制御システム)の更新工事のため、全炉停止としました。ごみの収集は、通常通り行いますので、ごみを貯めるピットがいっぱいとなり、災害廃棄物を入れる余裕がなくなります。このため、10,11月の2ヶ月間は災害廃棄物の処理支援は行いませんでした。また、多摩清掃工場では、1月に災害廃棄物の処理支援を予定していましたが、東京都による搬入調整等により、1月分の処理支援は「なし」となりました。 2月は、当初の計画どおり、焼却炉を全炉停止して行う定期補修工事を予定していますので、その間も災害廃棄物の処理支援は行いませんでした。 |
3月 | 処理支援 予定量(t) |
実際の 搬入量(t) |
処理支援 コンテナ数(台) |
遮蔽線量率 (μSv/h) |
空間放射線量率 (μSv/h) |
3日の週 | 40 | 42.60 | 10 | 0.000 ~0.003 |
0.08~0.09 |
10日の週 | 40(注1) | 29.80 | 8 | 0.000 ~0.002 |
0.08 |
3月の小計 | 80 | 72.40 | 18 | _ |
― |
3月の処理支援は、東京都による搬入調整等により15日が最後となります。
なお、詳細の測定情報を知りたい方はこちらからご確認ください。
7~9月の測定情報を知りたい方はこちらからご確認ください。
※上表中の線量率は、宮城県女川町でのコンテナ積み込み時の測定結果です。
(注1)3月11日に搬入する予定だったコンテナ2台は、北日本地区暴風雪により搬入中止となりました。