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環境政策の光と影
最近の環境に関する話題を見渡すと、「気候変動」と「私たちの日常」の距離が、かつてなく縮まっているのを感じます。猛暑日の更新、激甚化する豪雨、そして海を漂うマイクロプラスチック。これらはもはや遠い未来の危機ではなく、今日の現実です。
特に注目すべきは、地球温暖化対策の切り札とされる再生可能エネルギー、特にメガソーラーの急速な普及です。脱炭素社会への移行は急務であり、その方向性は正しい。しかし、一方で、大規模な太陽光パネル設置に伴う森林伐採、地下水への影響、景観の破壊といった新たな地域課題が各地で噴出しています。
環境に良いはずの技術が、別の環境問題を引き起こすというこの矛盾は、私たちが今、環境対策を最前線として進めている証拠かもしれません。理想と現実のギャップ、技術の限界、そして地域社会との調和。これらの課題に真摯に向き合い、個々のプロジェクトにおいて最善を探る努力が求められています。
私たち一人ひとりが、レジ袋の有無や節電といった小さな行動だけでなく、新技術の「影」の部分にも目を向け、持続可能な発展のあり方を常に問い続けること。それが、一人の市民として、今最も大切にすべき姿勢だと考えます。