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清掃工場だより4月号

桜がピンチ?

 3月頭時点での予想によると、2025年の東京の桜は4月1日ごろに満開を迎えるとのことで、読者の皆様はちょうどお花見に行ったか、行こうとしているタイミングかと思われます。春の風物詩として見る者の目を楽しませてくれる桜ですが、近年とある外来種による被害が問題になっています。

 その外来種の名は“クビアカツヤカミキリ”。その名の通り首の部分が赤く、ツヤのある黒い体を持つカミキリムシです。幼虫が桜や桃、梅などのバラ科の樹木を食べて枯らしてしまうため、“特定外来生物”に指定されています。

 2023年時点で東京都を含む13都府県にて被害が確認され、都内では八王子市を含む4区5市1町で被害が発生しています。まだ多摩ニュータウン区域では被害は確認されていませんが、決して他人事ではありません。

 クビアカツヤカミキリに寄生された樹木からは“フラス”と呼ばれる幼虫の食べた木くずとフンが混ざった“かりんとう状”のものが排出されるため、被害を見つける際の目印になります。ちょうど4月~10月が幼虫の活動期のため、お花見の際に被害に遭っている桜を見つけてしまうかもしれません。参考として、環境省や東京都、八王子市、町田市、多摩市のHPにてクビアカツヤカミキリの詳しい情報が掲載されています。

 このような痕跡やクビアカツヤカミキリの成虫を見つけた際は、市もしくは東京都環境局に通報をお願いします。みんなで協力して、きれいな桜を守りましょう。