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清掃工場だより7月号

身近だった‼リチウムイオン電池

 

多摩ニュータウン環境組合(多摩清掃工場)に派遣になり、3年目を迎えています。知らなかったことや意外だったことがたくさんありました。

その中で、特に驚いたことは「リチウムイオン電池」のことでした。派遣される前は「リチウムイオン電池」という言葉は聞いたことがありましたが、大型の非常用電源などに使用する特別な電池のことだと思っていました。ところが、「リチウムイオン電池」は様々な大きさ・形があり、身近な家電製品などに利用されていることを知りました。そこで「身近な家電製品など」とは具体的に何があるのかなぁとインターネットで調べてみました。例えば、自動車のスマートキー、ワイヤレスイヤホン、リストバンド型端末、補聴器、ハンディ扇風機、電気シェーバー、モバイルバッテリー、ゲーム機器のバッテリーなどと多種多様な製品に使われていることが分かりました。

リチウムイオン電池が利用されている製品を廃棄する際に、「不燃ごみ」の袋に入れてしまったとき、どうなってしまうのでしょうか。リチウムイオン電池は、衝撃が加わると発熱し発火します。そのため、ごみ収集車が燃えてしまう場合や、多摩清掃工場での処理過程で炎が出てしまう場合があります。多摩清掃工場では画像認識火花検知システム、炎を検知すると消火するシステム、監視カメラによる目視などで早期に炎を発見し、初期消火しています。

充電できる物を廃棄するときは、「不燃ごみ」の袋には入れず、住んでいる自治体のごみの捨て方ガイドを見てから廃棄することを徹底したいと思います。