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現在の世の中は20~30年前に比べて電化製品などはコンパクトになっているにも関わらず性能は上がっています。その中でも、ワイヤレスやモバイルという言葉が付いた製品やコンセントにつながなくても稼働する製品が非常に高性能化してきています。この理由としては、リチウムイオン電池が大きく関わっています。リチウムイオン電池は電気的な容量が多いが電池自体の大きさは非常に小さくなっている。想像しやすいところでは、通話機能しかなかったショルダーバックみたいな携帯電話が超高性能なスマートフォンに変わってきました。このように技術革新を支えているのはリチウムイオン電池であると言えます。

 リチウムイオン電池がとても素晴らしいことは前述しましたが、ここからは問題点をお伝えします。全国の清掃工場やごみ収集車の火災事故が最近よく報道されています。十年位前の火災事故の原因はスプレー缶の爆発が大半を占めていましたが、最近はリチウムイオン電池となっています。清掃工場では不燃ごみから資源を回収するために細かくしています。その際、リチウムイオン電池が混入してしまうとリチウムイオン電池に大きな力が加わり発火につながります。また、ごみ収集車でもごみを圧縮した際にほかのごみとぶつかり発火につながります。ごみを出される際は十分に注意をお願い致します。

 多摩清掃工場でもリチウムイオン電池の発火事故を防ぐため作業員が目視による確認や、炎を感知する機械で確認を行っていました。しかし、リチウムイオン電池はすぐ発火しない場合もあります。そこで、今年度は施設内でも一番発火が多い場所に新たな火花検知装置を設置しました。リチウムイオン電池は異常な状態になると膨張し、内容物の噴出、電気ショートによる火花の発生、発火、火災となる。これまで火災を防ぐために炎が出ていないかの確認を行っていた。新たな装置はその前段階である火花を検知することで早期発見ができ、これまで以上に火災の未然防止や初期消火対応が取れるようになりました。ショートした際の画像は以下のようになります。

 火は想像以上に大きく出ます。そのため、ごみを出される際は分別の徹底をよろしくお願い致します。

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