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清掃工場だより10月号
9月8日、ラグビーワールドカップ2023フランス大会が始まりました。そして、来年はオリンピック・パラリンピックがパリで開催されます。
前回の2020東京大会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により開催が1年延期されました。2021年も感染は収まらず、徹底した感染防止対策のもとでの実施となり、選手たちは、いつもと雰囲気が違う無観客の競技会場で競技に臨むことになりました。そして、全力を尽くして限界に挑戦し、見事に栄冠を獲得したアスリートの胸には、いつものオリンピックと同じように金・銀・銅のメダルが輝いていました。
2020東京大会は、持続可能な大会運営を目標の一つに掲げていました。オリンピックとパラリンピックで合わせて約5,000個にもなる金・銀・銅メダルの材料は、「都市鉱山から作る!みんなのメダル プロジェクト」で集められた携帯電話や小型家電でした。
大量に廃棄される電気製品には貴金属やレアメタルなどが使われています。有用な資源を回収できるごみのことから、これらのごみは都市鉱山とも呼ばれています。
多摩清掃工場では、これまで焼却灰として処分していた「落じん灰」(焼却炉の火格子のすきまからこぼれ落ちる重い灰)に金、プラチナ、パラジウムなどの貴金属が含まれていることが分かったことから、資源として回収するため2019年に設備を改良しました。
多摩清掃工場の現在の焼却施設は稼働から25年が過ぎましたが、これからも資源を有効に活用、回収するため新しい取り組みに挑戦していきます。