掲載日
清掃工場だより4月号

 

 

皆さんは、「リチウムイオン電池」という電池をもうご存知ですよね?機器の小型化や長寿命化が求められる今では、スマートフォンやゲーム機など、多くの家電製品に使用され、とても重宝されています。ただ、近年、充電中などの通常使用時による発火、外部衝撃や経年劣化による発火などが問題となっており、危険性があることを指摘されています。東京消防庁の調査によると、リチウムイオン電池関連の火災は年々増加傾向にあり、令和3年度では141件発生し、過去最大とのことです。取扱いには十分注意しなければなりません。

全国にある清掃工場でもこの問題は、重大な問題となっており、不燃・粗大ごみの破砕中に混入していたリチウムイオン電池が発火して、一時的に工場の運転が停止してしまったり、ひどい場合は、工場全体の火災に繋がってしまったりと大事故になってしまうケースも見られます。当施設でも、残念ながら不燃ごみの中からリチウムイオン電池が発見されることも少なくなく、発火したことが分かった際は、散水等で早急な対応を行っています。(いずれも大事には至っていません)ただ、工場運営をしていく中で何かあってからでは遅く、万が一火災が発生してしまうと工場へのごみの搬入ができなくなってしまい皆さまの生活に影響がでてしまうことも事実です。

是非、ごみの分別の中でも特に、リチウムイオン電池の処分については、以上のことをちょっぴり思い出していただき、絶縁してリサイクルボックスに入れるなどの適切な処分のご協力をいただけますと嬉しいです!