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清掃工場だより 1月号
清掃工場と聞くと巨大な煙突を想像する方も多いと思います。多摩清掃工場の煙突は直径8.0m、高さが100mあり、煙突内部のらせん階段を登って頂上から辺りを眺めると、富士山、東京スカイツリー、横浜ランドマークタワー、伊豆大島を見ることができます。
さて、この寒い冬の季節に煙突を見上げると、白い煙がもくもくと出ている所を見たことはないでしょうか。この煙を見て、公害や大気汚染を心配する方もいらっしゃるかと思います。しかし、これは煙ではなく水蒸気なのでご安心ください。
多摩清掃工場では、毎日200トンのごみを850度から950度の高温で焼却します。その時に発生した排気ガスは発電や温水を作ることに利用されます。そして排気ガスは、減温塔という設備で180度から190度に冷却されてから、様々な機械や薬品を使用して人体に影響がないレベルまで浄化された後、煙突から大気へ放出されます。その時、大気の気温が低いと排気ガス中の水蒸気が冷えて凝結し、水滴となって白く見えるのです。冬の朝、息を吐くと白く見えるのと同じ原理です。
工場は、ただごみを焼却処分するだけではなく、大気汚染防止などの環境にも配慮した施設となっています。