清掃工場だより 12月号
早いもので、今年も12月になりました!
コロナ禍で迎える3回目の冬、コロナ第8波と、感染症予防対策と社会経済活動の両立を行っていかなければなりませんが、クリスマスや忘年会、お正月や新年会といった会食の機会が増えてくる時期となりました。
そこで意識したいのが「食品ロス」!
ご存じのことかと思いますが、まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べ物のことを「食品ロス」といいます。食べ物を捨ててしまうのは、もったいないだけでなく、地球環境にも悪影響が。これからの未来に向けて、食品ロスを減らすための取組みを私たち一人ひとりが意識して、行わなければなりません。
FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されています。
日本でも1年間に約612万トン(2017年度推計値)もの食料が捨てられており、日本人1人当たり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられています。
日本での食品ロスの原因は、大きく分けて2つあります。一つは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど小売店での売れ残りや返品、飲食店での食べ残し、売り物にならない規格外品といった事業系食品ロス(328万トン)。もう一つは、家での料理の作り過ぎによる食べ残しや、買ったのに使わずに捨ててしまうこと、料理を作る時の皮のむき過ぎなどの家庭系食品ロス(284万トン)です。
食品ロスは、加工業者や流通業者、飲食店、家庭などからごみとして出されます。これらは処理工場に運ばれ、主に可燃ごみとして処分されますが、水分を含む食品は、運搬や焼却の際に二酸化炭素(CO2)を排出。また、焼却後の灰の処理も環境負荷につながります。
国においても、新たな「バイオマス活用推進基本計画」が閣議決定されましたが、私たち一人ひとりが意識して、出来ることをすることで地球の未来が決まって行くのかも知れませんね。
それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ。
※バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」