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清掃工場だより9月号

ごみの最終処分今昔

ごみ処理は人類が誕生した時の縄文時代から始まりました。社会で縄文時代のごみ処理場所として「貝塚」を習った記憶がある方も多いのではないでしょうか。「貝塚」という名称ですが、貝類だけではなく、魚類・鳥類・動物の骨や土器の破片などが見つかっているそうです。「貝塚」は「埋立処分場」とも言えそうです。

ごみをそのまま埋立しなくなったのは、明治時代からになります。コレラ等の感染症蔓延を防ぐため、「塵芥はなるべく焼却すべし」という指針が出され、昭和5年には焼却処理が自治体の責務として明記されました。ごみは焼却し焼却灰を最終処分場に埋め立て処理していました。

平成になり焼却灰を主原料とした「エコセメント」が開発されました。今では多摩清掃工場から出た焼却灰は、エコセメント化されて道路の側溝や波消しブロックとしてリサイクルされています。

ごみを資源として有効活用していくことで環境への負荷を少なくすることができます。「混ぜればごみ、分ければ資源」という言葉もありますので、ごみを発生させない・少なくすることが大切です。捨てる時は分別を意識していきたいと思います。