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自分にできること

 

 

私は、この4月から多摩ニュータウン環境組合に配属になり、多摩都市モノレールを利用するようになった。

 

変わったのは車両や駅、私の前を過ぎる人の流れだけでなく、一番の変化はその車窓からの景色である。

そして、今まで、あまり意識のしなかった背の高いあの建物、清掃工場の煙突が、その景色の中でとても目に残る。車窓から見える2本の煙突、清掃工場はあそこにも、ここにもあるのだ。

 

ふと思う・・・眼下に広がる町並みは川や尾根で行政界が分かれており、複数の自治体があるはずなのに煙突は2本・・・だけなのか?

 

なぜか・・・その理由は、複数の自治体が協力し合って、ごみ処理を行っている、つまり自分の出したごみは自分の町だけで処理されているわけではないのである。

 

携わり、学ぶと初めてわかることは沢山あるが、わが清掃工場も多くの町の住民を支えていることを知った。そして、ごみ処理の過程は火災やケガ等の危険と常に背中合わせで、厳しい状況下での作業であることも知った。

 

清掃工場は生活の縁の下の力持ちである。

 

ごみをお願いする側、処理する側、今、両方の立場にある自分には何ができるのだろう?住民の生活を支える、あの背の高い縁の下の力持ちにどんな協力ができるのだろう?

 

不要なモノは買わない、危険の無いように分別する、ごみを出さないようにするなど・・・やれることは色々あると思う。

 

そんな思いを持ちながら、また、明日の朝、車窓から一所懸命に働く煙突を見ながら出勤しようと思う。