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清掃工場だより7月号
ご存知でしたか?『多摩清掃工場発電所』
多摩清掃工場は、ごみを燃やしたエネルギーを利用して電気を作っている発電所としての顔も持っています。作った電気は工場内で使用され、余った電気を電力会社に売っています。もしかすると、皆様のご家庭や施設などもその電気を使っているかもしれません。
話は変わりますが、今年の冬、電力ひっ迫による電力不足が大きなニュースとなっていました。主な要因は「記録的な天候不順(厳寒)」、「LNG(液化天然ガス)の供給力不足」などが挙げられていました。電力不足に陥ってしまうと、私たちの生活に大きな影響を与えることになります。
経済産業省は今年の夏、来年の冬も電力不足が発生する可能性があると指摘しており、電力会社に供給力の確保、産業界や家庭にも省エネを求めています。その理由の一つとして「近年、火力発電所の休廃止が相次いでいるため」と指摘されています。太陽光発電などの再生可能エネルギーを用いた発電方法では、二酸化炭素の排出量が少ない一方、曇りや雨の時など、気象状況により発電できる量が変化する不確定要素があります。そのため、電力が足りなくなってしまう…ということだそうです。
火力発電では主に、石炭や石油などの化石燃料を燃やしているため、二酸化炭素を排出しており、環境面から見ると望ましくない発電方法と言われていますが、その電気を使って生活していることを考えると、複雑な気持ちになりますが、電気と二酸化炭素の両方のことを考え『発電所』の職員として取り組んでまいります。