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清掃工場だより 1月号

 

 昨年も、唐木田地域の美化を図り環境に対する意識の高揚と地域との相互理解・協力を一層深めることを目的に「年末の唐木田クリーンアップ作戦」を実施しました。参加ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。

 年末年始ごみの収集がなく我が家で困ったのは使用済みの紙おむつでした。
 この紙おむつ、昔は布おむつで100%再利用でしたが、紙おむつは機能上や衛生面で、一般的に焼却処分しています。

 昨今の高齢化で、紙おむつの生産量はここ5年で1.4倍となりました(日衛連調べ)。 高齢化に伴い確実に増える紙おむつ。 
 多摩清掃工場としては、水分が多いゴミがあまりにも増えると焼却炉内の温度が下がり、ガスバーナー等を使用し温度を上げるため余計な費用が発生します。 

 実はこの紙おむつのリサイクルが始まっています。ポイントは紙の原材料「パルプ」です。おむつの消費量が増える=パルプの消費量が(ポリマーなども)増え、生産する企業として森林等環境への負荷が問題となるからのようです。
 実証実験も行われ、技術的には確立しつつありますが、リサイクル品という消費者の印象、施設建設費用、排出の手間など課題は多くあります。

 今後、メーカーや団体、自治体や国の取り組み方によっては、「おむつはリサイクル」ということが、また当たり前になる日も来るかもしれません。