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清掃工場だより 5月号
世界のごみ処理について
日本で一番大きい清掃工場はどこか知っていますか。それは、東京都江東区にあります、「新江東清掃工場」です。焼却能力600t/日の焼却炉が3基もあります。一日最大1800トンものごみを焼却が可能です。4トンの塵芥車で450台分ということになります。
では、世界で一番大きな清掃工場はどこでしょう?世界一かどうかはわかりませんが、フランスに550万人分の処理を焼却炉3基で行っている清掃工場があるそうです。東京都の半分を一つの清掃工場で処理を行っていることになりますね。集約的に行うと搬入車両などの大気汚染なども問題になりますね。
しかし、ごみの焼却技術は日本が先端を走っていることは確かなようです。過去に国土の狭い日本は、江東区にある夢の島の埋め立て処分による悪臭やハエ・蚊等の環境問題による公害の反省から、主なごみの処分方法を焼却で行うようになったと考えられます。しかし、逆に焼却することは、二酸化炭素を出すことになり現在、パリ協定COP21での二酸化炭素発生抑制に向けた世界レベルでの推進との関係からするとある意味日本は微妙な立場にあるところです。しかし、埋立ては環境に与える様々なリスク(病原菌・土壌汚染など)を抱えており、リサイクルを含めた形での焼却による処分方法が選択肢の一つとして、現段階では、より良いものと考えられるのではないでしょうか。