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排ガス中のダイオキシン類濃度の自主規制運用値超過について

 3号炉焼却炉の排ガス中ダイオキシン類濃度測定結果において、0.019ng-TEQ/m3Nが計測されました。法規制値1ng-TEQ/m3Nは遵守されていますが、ISO14001で定めた自主規制運用値0.01ng-TEQ/m3Nを超えましたことについて報告します。 
 なお、今回排ガス中のダイオキシン類濃度が自主規制運用値(0.01ng-TEQ/m3N)を超えましたが、法規制値の1/50以下であり、周辺地域に環境汚染や健康被害を生じることはありません。 
 調査の結果、今回の超過原因はダイオキシン類を分解するための脱硝反応塔内部の触媒の経年劣化によるものと考えられます。3号炉は触媒を平成19年に交換し、9年目を迎える平成28年6月の更新を予定していました。 
 3号炉焼却炉は1月の排ガス測定後、定期補修工事のため埋火し、3月に再び立ち上げ稼働していましたが、再稼働にあたり、今回から新たに不測の水銀混入対策としてダイオキシン類対策用活性炭入り特殊助剤をろ過装置手前の排ガス中に吹き込みをしておりダイオキシン類等の吸着除去効果もあったものと考えております。しかし、1月19日の排ガス分析測定結果を3月31日、再分析測定結果を4月8日に受領したため、3号炉を当初の予定より早い4月10日に立ち下げ、2号炉(平成27年6月に触媒を更新済み)への切り替えを実施しました。経過と今後の対応については以下のとおりです。 

1 3号炉焼却炉稼働状況 
  平成27年10月1日(木)~平成28年1月22日(金) 
※1月23日から定期補修工事による埋火 
  平成28年3月13日(日)~平成28年4月10日(日) 
※ダイオキシン類対策用活性炭入り特殊助剤をろ過装置手前の排ガス中へ吹き込みを実施 
《測定日及び結果》 
平成27年10月19日(月) 0.0033 ng-TEQ/m3N 
平成28年 1月19日(火) 0.019ng-TEQ/m3N ※自主規制運用値超過 

2 排ガス測定後の経過  
平成28年3月31日(木)測定結果受領、再分析を依頼 
平成28年4月 8日(金)再分析測定結果受領 
平成28年4月10日(日)3号炉から2号炉へ運転の切り替えを実施 

3 今後の対応 
(1) 6月 3号炉脱硝反応塔触媒交換を実施 
(2)10月 3号炉焼却炉立ち上げを実施 
(3)10月 3号炉排ガス中のダイオキシン類濃度を測定し交換後の効果を確認 

問合せ先             
多摩ニュータウン環境組合 施設課 
℡042-374-6331