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清掃工場だより 2月号

この冬は1月上旬まで暖かい日が続き、梅の花などの植物の開花時期についても話題になりました。このことは日本だけでなく、北アメリカやヨーロッパでも同じようなことがあったようで、地球温暖化の表れでないかとの話も聞かれました。 
多摩清掃工場もごみの焼却や施設稼働などによってCO2を排出している施設ですが、「環境にやさしい安全で開かれた多摩清掃工場」として、日頃から省エネや省資源地球温暖化対策の活動に取り組んでいます。 
例えば、ごみの焼却により発生する余熱を活用し、隣接する総合福祉センターや温水プールへの熱供給を行っているだけでなく、蒸気タービン発電機で発電し、その電力は工場運営のための電力として使用し、さらに余った電力は電力会社へ売電することで、平成26年度は11,253,390キロワットの電力を供給し、2億3,742万9,052円の収入を得ました。 
また、冬季などの早朝、外気温度が低い時に清掃工場の煙突から出る白煙については排ガス中の水蒸気の結露であり,視覚的な影響以外に環境への影響はないことから、3年前から白煙を見えなくするための白煙防止装置の使用を停止しています。この装置は,ごみの焼却により発生した熱エネルギーを利用して外気を200℃以上に加熱して排ガス中に吹き込むことにより、排ガス中の水蒸気を結露しにくくして白煙の発生をなくすものですが、熱エネルギーの有効活用や地球温暖化の元となる温室効果ガス排出量の削減の観点から、この装置の運用を停止しているものです。 
その他にも様々な環境活動を行っていますが、これらについてはISO14001(環境マネジメントシステム)に則った取り組みとして毎年、環境報告書をまとめ、ホームページでも公開していますので、ご覧いただければ、大変ありがたいと思っています。 

多摩ニュータウン環境組合 事務局長